ごみは嫌やわ

ごみは嫌やわ分けるのは嫌やわ朝出すのは嫌やわ危ないごみは嫌やわぐうたら亭主も持っていって

当社の家庭ごみ収集運搬量はどれくらいでしょうか?

ザックリと計算してみましょう。

京都市の一般廃棄物(家庭ごみと事業ごみ)発生量は、平成12年度の81.5万トンをピークに平成26年度の46.1万トンまで漸減しています。京都市では、3工場体制となる焼却場のキャパシティーから平成32年度までに39万トンまで減らすために総合的な施策を展開しています。

最近の家庭ごみと事業ごみの発生量比率は、ほぼ半々程度です。当社の家庭ごみ収集運搬業務は、家庭ごみのうち、燃やすごみと資源ごみを主体に担当しています。市内で稼働している家庭ごみの収集運搬のパッカー車は188台です。当社はその内56台を保有していますのでシェアが約30%弱となります。

従って、当社が扱うごみ量は、

46.1万トン*50%*30%=6.9万トン/年間(超概算)となります。

就業日が平成26年度は259日でしたから、日当たりの収集運搬量は、

6.9万トン÷259日=266.4トン/日(超概算)となります。

パッカー車による運搬収集業務は、通常ドライバーと収集員2名の3名がチームとなって、日に4回の燃やすごみと1回のブラスチック製容器包装の収集運搬業務をこなしています。収集員一人当たりのパッカー車への積み込みごみ量は、

266.4トン÷(2名*56台)=2.4トン/人日となります。

家庭ごみの収集運搬業務の切り口の一端としてお話しを進めて参りましたが、ごみを出す方、収集する方という立場で「ごみは嫌やわ」についてごみへの理解を深めてみたいと考えました。どうぞお付き合い下さい。

家庭ごみの中身は、4割が生ごみ、3割が紙ごみとのデーターがあります。京都市のごみ減量施策の着実な達成のためには、生ごみ3キリ(使いキリ、食べキリ、水キリ)や紙ゴミ等を資源化する分別化が重要な課題となっています。ごみの資源化を含む減量化はごみ施策の基本となっている所以です。ごみ出し習慣にちょっとした意識の変化を持たせるだけでとても素敵なごみ出しさんになります。超変革ではなくても小変革で十分ですね。

平成27年10月から「しまつのこころ条例」がスタートしています。2Rの促進と分別・リサイクルの促進が柱です。

「分けるの嫌やわ」ではなく「分ける人(分別のある人)大好き」になりたいものです。

「国際文化観光都市京都」や「京都は世界一美しいまち」とする評価は世界に誇れる日本を代表する価値を示しています。このような素晴らしい京都の価値を更に高め守って行かなければなりません。その様な観点から、午前中に収集することへの取り組みが今後加速度的に実行に移されていく予定です。「朝出すごみの遅滞なき収集」に向けて京都市のご指導の下、当社も全力で取り組んで参ります。

当社の収集運搬チームが実体験したそれはそれは恐ろしい出来事をほんのさわりだけご紹介します。因みに当社では収集残酷物語として記録しています。

車両火災  荷箱内で未使用と思わしき袋詰め状態の花火セットが燃えた

車両火災  荷箱内で破損した大量の100円ライターが燃えた

怪     我  ごみ袋を持ち上げた時、出刃包丁で大腿部を切った

怪  我  ごみ袋を持ち上げた時、竹串が手袋を突き破り刺傷を負った

怪  我  ごみ袋を持ち上げた時、薔薇の茎が手袋を貫通して指を切った

汚  物  二重処理がなされていない汚物袋が破裂し、周囲に飛散して大騒ぎ

汚  損  ペンキ缶が収集時の押しつぶしで破裂、周囲に飛び散りペンキだらけ

何気ないごみの出し方が本当に危険な事態になった事例です。家庭ごみの収集運搬業務は、安全、安心、持続可能という観点が大変重要です。

いの一番の「安全」を守っていくために、ちょっとした気遣いを是非ともお願いします。

京都市のごみ減量施策に2Rの促進があります。

リデュース(ごみになるものを作らない、買わない)とリユース(再使用)です。ぐうたら亭主と言えども今から遡ること40年前は、きっと男らしく、頼もしい旦那様であったことでしょう。リデュース方式は無理ですから、これからはリユース精神で仲睦まじく宜しくお願いいたします。